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酔いどれ滑奏記

両人対酌山花開 一杯一杯復一杯 我酔欲眠君且去 明朝有意抱琴来  

2006年08月 08日 (火)

 「フラジオレット」の練習

「お気に入り」にさせていただいている「yumi♪♪」さんのところで話題になった「フラジオレット」または「ハーモニクス」についてです。(この事に詳しい方は読み飛ばし下さい、または違っていたら突っ込みくださって結構です、私はこのように理解しているだけでこれが正解ではないかもしれませんので)

Dvc00777.jpg
ちょうど今取り組んでいる「マーラー交響曲第1番」冒頭の1st.Vn.のパート譜です。

簡単そうですが、本番で緊張した時に右手が綺麗に動かないような気がします。(そんな訳で練習の最初にいつも弾くようにしています)

一番最初の音は記譜された「A」の音の8va.を「Flag.」でって云う意味だと思います。つまり記譜された音より1オクターブ下の音の2オクターブ上が鳴れば良い訳ですよね。
そうなると、E線の3ポジでAの位置に1指をしっかり置いて完全4度上のDの位置に4指を軽く触れさせると「人工ハーモニクス」でしっかり抑えたA音の2オクターブ上が鳴る訳です。
これは開放弦で「ハーモニクス」を弾く時に、弦長の1/2の位置に触れると2倍音(1オクターブ上)が響き1/4の位置に触れると4倍音(2オクターブ上)が鳴る事に準じています。
つまり、E線を1の指でAを抑える事により人工的に4度上のA線にした上でそこから1/4の位置(指板上のD)に触れる事によりAの2オクターブ上が鳴る事になります。

DVC00774.jpg
私の場合こんな感じです。

それでは、楽譜の下の段のdiv.(この楽譜ではマーラーなのでgeth.
ですが)はどうなるか?

この音の8va.の「Flag.」だとすると上記と同じ様に結局は書かれた実音の1オクターブ上を鳴らす訳ですから1オクターブ下のA線開放の1/4の位置に指を軽くおけば(2オクターブ上のAが)鳴るはずです。

Dvc00775.jpg
こんな感じか或いは・・・。
Dvc00776.jpg
これでも同じ音が鳴るはずです。
私は上の方が位置がはまりやすいので駒に近い方で弾いています。

弦長の半分の位置に軽く触れれば2倍音(1オクターブ上)、1/4の位置なら4倍音(2オクターブ上)が鳴ります。他に1/5で5倍音、1/6で6倍音となりますがあまり一般的ではないようです。

最初の「人工~」は軽く触れる指を上記の様に長4度なら弦長の3/4の位置(つまり1/4と同じ)で2オクターブ上が鳴る事になります。
これと同じで1指をしっかり抑えて3指を軽く触れると(長3度)にすれば今度は軽く抑えた指の音の2オクターブ上が鳴ることになります。これは開放弦で1/5の位置で5倍音が鳴るのと同じ原理です。
ですから軽く抑える指を2にすると(短3度)6倍音、5度の2オクターブ上が鳴るはずです。

理論的には簡単ですが、私が綺麗に鳴らすことはとっても難しいです。(笑)

最後の楽譜は「シベリウスのvn.協奏曲3楽章」の後半です。こんなのは弾けません。Tuttiの1st.Vn.が精一杯でした。(一番上がsolo Vn.です)
DVC00778.jpg


*フラジオレット=古い木管楽器の名前だそうです。その楽器の音に似ているからVn.族のハーモニクスを「フラジオレット」っと呼ぶらしいです。
nobaraさん、お得意の「木管楽器」お一つ如何?
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posted by ひで at 22時53分  [音楽トラックバック(0) | コメント(10)
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コメント

ありがとうございます♪

ひでさん、詳しい説明ありがとうございました~♪
どらみさんという方(私のところのお気に入りブログから行けます)もご自身のブログで書いてくださり、奏法については理解したのですが、ひでさんの論理的な説明でさらに理解が深まりました。

特に、「人工ハーモニクス」という表現がわかりやすかったです。何故押さえるのか?意味がわからなかったので・・・

本当にありがとうございました!!
それにしても・・・なんですか、この楽譜の数々。
すごすぎます・・・・・・・ひでさん凄い(@_@)尊敬~~
posted by ゆみ URL at 2006年08月09日 10時40分 [編集]

どらみさんの処へお邪魔してきました。

ゆみさん、こんばんは。

ゆみさんがコメントをお書きした直後にコメントさせて戴いてきました。
流石、専門家の方の紹介は奏法が良く判りますね。(出来ませんが)

どらみさんが弾いているオケのクラリネット奏者の方が振っている別のオケにエキストラで出た事が有ります。
その時に使ったスコアが「シベリウスVn協奏曲」です。
posted by ひで URL at 2006年08月09日 17時36分 [編集]

フラジオレット~

ハイハイ、吹いてみたいですとも!!(笑)
初めて出てきたのは、教本の2巻くらいだったかなー
リーディングの最後か何かで、その時が一番良くできたような、、ビギナーズ・ラックですね(^^;)

フルートにも、ハーモニクス奏法ってあるんですよー
記譜もばよりんと同じなので、それを見るとちょっと寒気するんですけど、ばよりんよりは易しいかな、、
その音の運指で、倍音を鳴らすのですが、フラジオレットの音がするのかどうかは知りません!(笑)

前に、演奏会でハーモニクスにビブラートをかけているように見えたので、先生にあれは何ですか~??と伺ったら、人口ハーモニクスだったのでは?と教えて頂いたのですが、そんな器用なこと出来るんですか~?>ひでさん
posted by nobara URL at 2006年08月10日 09時16分 [編集]

ハーモニクス

nobaraさん、こんばんは。

ハーモニクスとは「倍音」の事ですから、色々な楽器でハーモニクスは有りますね。

マンドリンでも開放弦の2倍音、3倍音、4倍音位は良く使います。というより調弦の時にヴァイオリンの様に隣り合う2弦を同時に鳴らして「5度の響き」で調弦する事が出来ないので、隣り合う低い方の弦の3倍音(例えばG線のDの位置に軽く触れるオクターブ半高いD)と高い方の弦の2倍音(D線の1/2の位置のDに軽く触れる1オクターブ上のD)を交合に鳴らして調弦をする事が有ります。

撥弦楽器ではハーモニクスを調弦によく使います。
posted by ひで URL at 2006年08月10日 21時57分 [編集]

ぅわおっっ(笑)

こんばんは~!
ん~ 一生懸命読んでも読んでもここまで意味が分からない内容っていうのも ある意味おもしろいです!!

。。。。素人にはほとんど暗号ですねん(汗)

しかし。あんなに上にある音符は初めて見ましたってば(笑)
posted by さぼ URL at 2006年08月10日 23時31分 [編集]

うふふ~

さぼさん、はじめまして。
そのご性格素晴らしい!そういう考え方のできる方って素敵です♪あ、私もあんなに上にある音符は初めて見ました(笑)

ひでさん、今回はご親切に、本当にありがとうございました。ここ、永久保存します!
冒頭の、
>つまり記譜された音より1オクターブ下の音の2オクターブ上が鳴れば良い訳ですよね。
この表現も面白いですよね。何も記譜された音の1オクターブ上でいいじゃん、て普通は思いますもんね。
「昨日のあさって映画に行かない?」って言ってるような・・(笑)
そう表現する意味がちゃんとあるのですよね・・・
う~~ん、深いなぁ!!

これからも、迷える子羊(子豚?)をどうぞよろしくお願い致しますm(__)m
posted by ゆみ URL at 2006年08月11日 15時09分 [編集]

私も良く判らんのです~!

さぼさん、こんばんは。

あの音符の1オクターブ上を「フラジオ」で鳴らすなんて私にも良くわかりませんでした。
ですから私が理解したのは、あの音の1オクターブ下の音を2オクターブ上の「フラジオ」で鳴らすっていう解釈です。

(でも、理論的に本当にこれで合っているのかなぁ~?)不安です。

音としては、オケの皆さんがこれで弾いているので合っているのだと思いますが・・・。
posted by ひで URL at 2006年08月11日 22時28分 [編集]

結果は1オクターブ上ですね。

ゆみさん、こんばんは。

>記譜された音の1オクターブ上でいいじゃん
そのとおりなんですよね。でも、これを弾き始めた時点ではそこまで頭が回りませんでした。
この音をいきなり「1オクターブ上のフラジオ」って云うのが思い浮かばず、「1オクターブ下なら2オクターブ上が出せる」って思ったので。
なので、「1オクターブ上」をいきなり出すのではなく「1オクターブ下の音の2オクターブ上を響かせる」って表記になりました。
回りくどくて判りにくくてすみませんでした。

ちなみに、私も毎年「津軽」「下北」へ出かけますが言葉は8割方わかりません。(なんもなんも?)
posted by ひで URL at 2006年08月11日 22時38分 [編集]

一か八か

私のフラジオは一か八か?!
巨人の出だしは、かなーり難しいようですね。
この間も・・・・・
思い切って弾いた方が良いみたいです。

さてさて、次の私の出番は11月の地元オケになりました。
9月は辞退。色々ありましてね・・・・
来月発表会ですか?
そちらの方が近そうですねぇ。
頑張ってくださいね。
posted by nao URL at 2006年08月12日 22時23分 [編集]

だいぶ慣れましたが・・・。

naoさん、こんにちは。

マーラーの冒頭は練習を重ね、一度ではまる確率が高くなりましたが本番ではどうなる事か?

私は、「発表会」の方を辞めようかと思いましたが申込金が無駄になってしまうのでとり合えずやろうかと思います。
posted by ひで URL at 2006年08月13日 11時39分 [編集]

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お酒は二十歳になってから。
アルペンスキーを始めたのは四半世紀以上前ですが、テレマークスキーは7年前から。
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ついでに将棋は「アマチュア弐段」。

何事も中途半端?

※お知らせ
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2012年10月7日(日)14:00開演予定
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チャイコフスキー / バレエ「白鳥の湖」抜粋
指揮:ポンサトーン・ラクシンチャラーンサク
ブラームス / 交響曲第3番 ヘ長調 作品90
指揮: 小野寺 弘滋
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